USB ヘッドセットとサウンドカードでねとらじを放送する
拙作のインターネットラジオ配信ツール CompactFM は、元々は間違って Oddcast を終了してしまう私が自分のために作ったツールだった。
しかし作っている最中に「複数のデバイスから入力できるようにすれば、自分以外にも需要が出るのではないか?」と思い立ち、いつからか入力機能にプラグインシステムを搭載し、複数のデバイスから入力するための DirectSoundDUAL プラグインを作った。
このプラグインを使えば、例えば記事のタイトルにあるように USB ヘッドセット + サウンドカードの音 という二つのデバイスの音をミックスさせて配信する事が出来るようになる。
だから「ただマイクが使いたくてヘッドセットを買ったのに、ラジオから声しか出せない」というしばしば起こりうる状況に対して対処できるようになっている(もちろん設定を変えてUSBヘッドセットからシステムの音声を出力するようにすれば回避できないわけではないが、なにより面倒臭いだろう)。
その他にも、例えば USB ヘッドセットを2つ繋いで放送したりする事も出来る(その場合は BGM などを流すのが手間になるが…)。
2つまでじゃなくて3つでも4つでもミックスできるようにすれば便利だと考える人も恐らく居るとは思うのだが、正直なところ個人的な用途で利用する場合は2つ以上使うケースというのは非常に稀だと思う。
そういう場合は複数のデバイスのバランスを適切に取らないと配信データが酷いことになるだろうし、使い勝手を考えるとミキサーを買ってきてツマミを手で弄ってバランス調節などした方がいいように思える(ついでにコンプとか通せばもっと良さそう)。
構想としては、もっと上を見ている部分はある。
例えば複数のデバイスからの音を入力して、リアルタイムにオーディオにエフェクトを施して声の音量を大体一定にして配信するだとか、そういう。
でも結局その辺は詳しい知識がある人じゃなければ滅多に使わないと思うし、少なくとも自分は使わないので実装にはあまり気が向かない。
(CompactFM のコアは自分で使っている限りでは今現在とても安定しているので、下手に弄らずにそのままで行きたいという考えもあったりする。)
一方で、宣伝や導入の際に敷居が高いように見えてしまっている部分もあるかも知れない。
個人的には CompactFM の初心者に対する手取り足取りのサポートをするつもりはまったくないので、導入方法に関するチュートリアルなどは同梱のヘルプ以外に用意する気はない。
サポートは非常に時間を要することで、自分のために作ったツールでそんなにサポートのために時間を割きたくない、というのが本心。
ただ、自分が使うためのツールなので機能に関しては自分が困らない程度に作りこんでいるし、自分のためにメンテナンスもそれなりにしている。
サードパーティ製ツールや、解説サイトなんかが今後充実してくれればいいのになあ、と思うところだ。
WINAMP を利用したツギハギな配信システムを脱ぎ捨てて、CompactFM を使うようになる時代がきたら、それはとても嬉しいことだ。
そのためには WINAMP で再生中の楽曲タイトルをリアルタイムに CompactFM に送りつけたりするような構造はきっと必要になるだろうし、作らないといけないのかなあ、などと思う。
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