2007/03/25

文字化けしないテキスト広告を

バナー広告のほかに有名な広告スタイルとしてはテキスト広告がある。

バナー広告と違い、テキスト広告の場合は基本的に小さいスペースで挿入され、バナー広告ほど主張も強くないのでデザイン重視のサイト運営者にとっては比較的望ましいタイプの広告と言える。

しかし iframe タグや JavaScript を使わずにサーバサイドで自動挿入されるテキスト広告の場合、基本的に HTML の文字コードに依存し、状況によっては文字化けを起こすことがある。
もちろんアルファベットだけで記述された広告ならば、UTF-16 や UTF-32 などのエンコーディングを用いない限りは大抵の場合正常に表示されるだろうが、日本のレンタルサーバが広告を挿入する場合はそうも行かないだろう。

ところが、この問題は少し考えればすぐに思いつく、簡単な対処方法がある。
それは実体参照(&#XXXX;のような表記をするヤツ)を利用してエンコードに依存する文字を記述すること。

少なくとも UTF-8 や Shift_JIS、EUC-JP など国内で頻繁に使われる文字コードにおいては実体参照を使用することで、多くのケースで日本語が文字化けせずに挿入可能になると思われる。
例えば相当古いブラウザでは実体参照表記をサポートしていなかったり、テキスト広告全体のバイト数が増えるとか些細な問題はあるものの、市場に出回っていて、デバッグ目的以外で実際に利用されているブラウザは全て対応しているように思う。

ただし、携帯用のブラウザについては問題がある。

携帯の場合数値参照はどうやら i-mode の絵文字を参照するために使われるようで、通常の HTML のように Unicode の値で指定するのではなく、Shift_JIS の外字領域を指定することで絵文字を表示出来るようにしているようだ。
そのため通常の文字を書くために通常の HTML と同じ実体参照を使用することはできず、この場合ページに合ったエンコードを適用する必要がありそうだ。
携帯にそのままPCの広告を流し込むこと自体に疑問を感じるところではあるので、ここは個別対応する方向でどちらにしろ進みそうな気がする。

テキスト広告なのに文字化けしないというのは結構魅力を感じるので、どこかが積極的に取り入れてはくれないものだろうか。

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